天王森泉公園の湧水から
流れ出した清流には、
淡水ベニマダラという
準絶滅危惧種の藻類が
生えています。
淡水ベニマダラについて
ご紹介します。
淡水ベニマダラの基本情報
- 和名:淡水ベニマダラ(淡水紅斑)
- 学名:Hildenbrandia rivularis (Liebmann) J.Agardh
- 科名・属名:ベニマダラ科・ベニマダラ属
- 分布:日本各地に分布する
- 見られる季節:1年中見られる
- 特徴:
・淡水性の紅藻類。
・湧水や水質の清涼な河川・水路でみられ、流水中の岩盤や小石にへばりつくように生育する。
・2020年の環境省のレッドリストにより準絶滅危惧種に指定されている。
きれいな水にしか生息しないため、
水質環境の指標植物とされています。
淡水ベニマダラが見られる場所とエピソード
天王森泉公園では、
ワサビ田から公園前の水路にまで
生えています。
以前、
水路の赤いのはなんだ?
酸化鉄がついているのか?
という話になり、
一時はきれいに掃除してしまおうか?
という話になったらしいです。
でも、ボランティアのある方が
調べてくださって、
準絶滅危惧種になっている
ベニマダラじゃないか?と・・・
掃除されてしまうのを
免れたそうです。
確かに、知らなければ
なんでこんな赤い汚れがつくんだろう?
なんて思ってしまいそうです(笑)
砂地や泥地には生えないようで、
池の中には見当たりません。
いろいろなところに生えているので、
水路の中をのぞいてみてください!
参考資料:
・こちらのサイトでは、神奈川県南部の川に見られる淡水ベニマダラについてまとめています。→ mirusiru.jp
・こちらのサイトでは、淡水ベニマダラを育てた観察日記を載せています。
顕微鏡で淡水ベニマダラを見た画像も載っています。→ 株式会社環境指標生物