天王森泉公園のくわくわ森。
お花たちがお日様を浴びて
きれいな花を咲かせるように、
2月から笹刈りをしています。
3月27日、笹刈りをしていたら、
シュンランがたくさん咲いていました。
素朴だけれど、気品がある姿に
感動しました。
今回は、くわくわ森のシュンランを
ご紹介します。
シュンラン(春蘭)の基本情報
- 和名:シュンラン(春蘭)
- 学名:Cymbidium goeringii
- 科名・属名:ラン科・シュンラン属の常緑多年草。
- 分布:日本各地。中国
- 花期:3~4月
- 草丈:~30㎝
- 特徴:
・日本各地の山野に自生する野生ラン。
・葉は地表から出る根出葉で、細長く、薄いが固く、根元から立ち上がり、曲線を描いて下に向かう。細かい鋸歯があってざらつく。
・花は地際から10~25㎝ほど伸びた先端に3~5㎝ほどの黄緑色の花を咲かせる。
花弁(唇弁)と大きな萼片が3枚ずつある。
・花が終わると花茎が再び伸び、長さ5㎝にもなる楕円形の果実が立ち上がる。
果実には微細な種子が多数入っているが、これを蒔いて繁殖させるのは難しい。
くわくわ森のシュンラン
くわくわ森のシュンランは、
葉っぱに埋もれるように咲いています。
花の色は葉っぱの色と似ています。
なので、よく見ないと
花が見つけられないと思います。
しかも、花の丈が
10~15㎝くらいなので、
写真を撮るのは地べたに
張り付いて撮らないと撮れません(笑)
シュンランは、かつては
日当たりのいい野原や乾いた林で
比較的容易に見つけることができました。葉や花が食用に、
根が薬用になることや、
花の色形の微妙な違いがマニアの
心をくすぐったことから乱獲が進み、
自生種は減りつつあります。
野山に咲いている自生のシュンランを
見守っていきたいですね。
シュンランの葉っぱに似ている植物に
ヤブランがあります。
植物に詳しいY・Tさんに見分け方を
教えていただきました。
シュンランの葉っぱの横には、
細かい鋸歯があって、
ざらざらします。
一方、ヤブランは
柔らかくてなめらかです。
これを教えていただいて、
たくさん触っていたら、
花が咲いていなくても
見分けられるようになりました!
くわくわ森では、道のわきに
咲いているところがたくさんあります。
ぜひ、探してみてください。
参考資料:ウィキペディア