シュンランの種ができるまで

2024年5月30日くわくわ森にて撮影

 

3月下旬から4月上旬に
花を咲かせて楽しませてくれた
シュンランに実ができています。

 

まだ青々としている実。

私は初めて見ました!

 

シュンランが実をつけるのは
珍しいのだそうです。

 

長さ約4㎝くらい
太さは1㎝弱くらいでしょうか。

 

太くてしっかりした実です。

 

この実はどうやってできたのでしょうか?

 

シュンランのお花はこちらです。

2024年3月27日くわくわ森にて撮影

 

シュンランの花は黄緑色で
あまり目立ちません。

 

蜜も出さないそうです。

 

たいていの花は、
華やかな色や形、香りで
ハチなどの昆虫を引き寄せて
蜜を与える代わりに受粉してもらいます。

 

けれど、シュンランは
目立つ華やかさもなければ
香りもなければ蜜もない!

(↑ちょっとひどい?(^-^;
目立たないけど、
私はシュンランのお花が好きです)

 

それでも、ハナバチなどがやってきて
受粉してくれるそうです。

 

 

花は虫たちに色や模様、香りで
サインを送っているといわれています。

 

シュンランの花でいうと、
赤い点々のある唇弁が
「ここに止まってください!
その奥に行くと蜜がありますよ!」
というサイン。

 

虫はそこに止まり、
花の奥へと向かいます。

 

上の写真の赤い点々模様がある唇弁の奥に
白い丸いものが見えると思います。

 

それが葯帽です。

 

葯帽というのは、花粉がある
花粉塊を包むケースのようなものです。

 

花の奥に誘われた虫が葯帽にふれると、
葯帽がパカッと落ちて、
中から花粉が現れます。

 

蜜を吸おうと蜜を探している
虫の背中に花粉がくっつき、
花粉を運んでもらう。

という仕組みになっているそうです。

 

そして、運よく受粉が成功すると、
実ができます。

 


実が熟すまで1年かかるのだそうです。

 

実といっているのは、蒴果(さくか)のこと。

 

蒴果の中にたくさんの細かい種が
できます。

 

この蒴果に隙間ができて
たくさんの細かい種が外に出るのは、
来年の花が咲くころ

 

蒴果のうち、側面や先端部に孔が開いてそこから種子がこぼれ出るものは、孔開蒴果こうかいさくか)という。
(ウィキペディアより)

 

シュンランも孔開蒴果です。

 

実(蒴果)に空いた隙間から、
細かい種が風に乗って
出ていくそうです。

 

シュンランの実が熟していくのを
見守りたいと思います。

 

来年の春は、シュンランの花も種も
楽しみが2倍です!

また経過をご報告します。

 

すべてに感謝☆

 

 

シュンランの花についてはこちらに書いています。

whispering-of-trees.hatenablog.jp

 

参考資料

こちらのブログはシュンランの花を
分解して写真つきで解説しています。

写真もきれいでわかりやすいです。

種の写真もありました。

https://yuusugenoniwa.blog.ss-blog.jp/2016-04-17