ホタル鑑賞会とホタルの一生

天王森泉公園では、
2024年6月3日~6日に
ホタル観賞会が行なわれました。

6月3日は雨の可能性があったので
中止になりましたが、
4日~6日は行われました。

 

私は5日と6日にホタル観賞会
ボランティアに参加しました。

幻想的なホタルの光に癒され、
幸せな時を過ごしました。

 

 

ホタル観賞会

ホタル観賞会の開場は19時。

夏至に向かうこの時期は、
19時というとまだうっすらと
明るさが残ります。

 

ホタルを鑑賞するのは
挨拶などの後、
19時30分からでした。

 

私は、初めてのホタル観賞会でした。

せせらぎの近くで
説明員として配置につきました。

 

天王森泉公園で見られるのは、
ゲンジボタルです。

 

19時30分前、
ホタルはほんの1~2匹
光っているだけでした。

こんな少ししかホタルが
光っていないのに、
お客様に入っていただいて大丈夫なの?
と思いました。

 

けれども、大ベテランのYGさんは
「早くお客様を入れよう!
その方がホタルが光り出すよ!」
と言っています。

え~~~!そんなことある?と
半信半疑な私。

 

お客様も集まっていたため、
早めの開場となりました。

ホタルたち・・・光ってくれるかな?と
心配しながら見守っていました。

ところが、
お客様たちが入り始めると、
途端にホタルたちが光りはじめたのです。

「あ!あそこにホタルがいる!」
「あそこにも!
あっちにもいる!」

「わ~~~!きれい!」

私も、お客様たちも感嘆の声を
あげていました。

 

どんどん光りはじめるホタルたち。

大ベテランのYGさんによると、
光るピークは20時なのだそうです。

その後いったん下火になり、
夜中の12時に再びピークを迎えるのだとか。

 

ホタル観賞会の期間中、
30~40頭のホタルたちが光ってくれました。

せせらぎの道にたたずみながら
ホタルたちの乱舞に酔いしれました。

 

ホタルの光は
1/fのゆらぎなのでしょう。

見ていると、心や体の中の澱が
溶けてなくなっていくような・・・

心が澄み渡っていくような
晴れやかな気持ちになりました。

ホタルたちよ!
ありがとう(^^♪

 

ホタル観賞会に来てくださったみなさまは、

「こんな近くでホタルが見られるなんて!
思っていませんでした。」

「毎年見に来ています。」

「ホタルの光に癒されますね~。」

などとおっしゃっていました。

ご来場ありがとうございました。

また来年、
ホタルとともにお待ちしています。

 

天王森泉公園のホタル観賞会の様子は
こちらをご覧ください。

www.tennoumori.net

 

ここからは、
ホタルの一生についてです。

 

ホタルの一生

2024年はホタルがいつもよりも
1週間ほど早めに光りはじめたそうです。

5月11日頃には光りはじめました。

ホタルの一生

志賀高原さんのホームページより図をお借りしました)

 

婚活の時期に光るホタル

ホタルが光る時期。

なぜホタルが光るのかというと、
繁殖のお相手を探すためです。

いわゆる、婚活。

 

光を放ちながら飛んでいるのはオス。

オスは光る発光器を2つ持っているので
明るく光ります。

メスは発光器が1つで産卵管があります。

(キャノンさんのホームページより図をお借りしました。
光る仕組みについて詳しく書いてあります。)

 

メスは、
生まれた場所からほとんど動かない
のだそうです。

自分が成虫になれたこの場所は安全だから。

また同じ場所に卵を産めば
安全に成虫になれる可能性が高いことを
知っているのでしょう。

 

ホタルの交尾と産卵

オスとメスが無事カップルになると、
交尾します。

そして、メスは

川の水面に突き出た木や石のコケに産卵します。

卵の大きさは0.5mmほどです。

 

成虫になって交尾をして、
オスは7日ほど、
メスは10日ほど(交尾から数日後)
で命を終えます。

 

1匹のメスが産む卵の数には個体差があり、おおむね500~1000個で、産卵直後の卵は淡黄色をしていますが、次第に卵の中で成虫の姿になり、幼虫の体が透けて見えるようになります。

卵は産卵直後から発光しますが、孵化前日はあまり光らなくなります。

 

ホタルの孵化

ゲンジボタルは産卵から約20日後に孵化します。

生まれたばかりの幼虫の体長は1.5mmほど。

孵化した幼虫は、すぐに水面に落下して、水中で生活を始めます。

 

ホタルの幼虫

ゲンジボタルの幼虫は、
主にカワニナを食べながら成長します。

カワニナが一番好きなようですが、
YGさんによると
ミミズを食べているところを
見たことがあるそうです。

 

カワニナの食べ方は

カワニナの体に嚙みついて、麻酔で眠らせてから肉を溶かしながら食べます。

 

幼虫は約6回脱皮を繰り返して成長していきます。

脱皮直後は真っ白い体をしていますが、時間とともに次第に体が黒っぽくなります。

11月頃のホタルの幼虫
大きさは約1㎝ほど

 

幼虫はこの辺りでは、
ヤエザクラの咲くころに蛹になるために
上陸してきます。

その頃には、
体長が3㎝くらいになっているそうです。

 

雨の降る夜に、水中から陸上に上陸して、蛹化するために土に潜ります。

上陸の時は幼虫はお尻にある1対の発光器を光らせます。

 

ホタルのさなぎ

土に潜った幼虫は、幼虫の姿のまま(前蛹/ぜんよう)で3週間ほど過ごし、幼虫の皮を脱いで(蛹化/ようか)さなぎになります。

最近の研究では、ホタルのさなぎは尻だけでなく頭も光り、尻と頭では発光の仕組みが違っていることが知られています。

 

ホタルの羽化

約1週間さなぎの姿で過ごし、さなぎの皮を脱いで(羽化/うか)成虫になります。

5月末から6月中旬にかけて、成虫となったゲンジボタルは発光しながら飛び回るようになります。

 

ホタルが生息できる環境

カワニナが生息するようなやや富栄養な水質を好み、水がきれいすぎても、汚すぎてもよくありません。

餌のカワニナが多く生息している必要があります。

 

夜間、川に直接光が当たる環境では、幼虫の上陸が阻害されたり、成虫が活発に活動しないことがあるので、街灯などがない環境がいいようです。

 

ホタルが生育しているのは自然が豊かな水辺です。

それは私たち人間にとっても大切な場所です。

これからも、ホタルが生息できるようにそのような環境を守り、育てていくことが必要でしょう。

 

街灯がLEDになり、
明るすぎてホタルが飛ばない
ということが天王森泉公園周辺でも
起こっているようです。

ホタルに詳しいYGさんたちが
明るすぎてホタルが飛ばないので、
実際にLEDの街灯を覆ってみたら、
ホタルが光り飛び始めたそうです。

それについては、今後
ホタルに優しい環境に配慮して
いただけることになりました。

 

ホタルが生息できる環境を
粘り強く守り、
育ててきてくださった
諸先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。

今までの活動の歴史を聞くと、
頭が下がります。

 

以前、ホタルに住んでもらうための
候補地づくりをしていることを
ブログに書きました。

そこにも今年、
数匹のホタルが飛びました。

しかも!メスがいたそうです!

ホタルチームで「ばんざ~い!」と
喜びました。

whispering-of-trees.hatenablog.jp

 

先輩方からホタルのことを学び、
ホタルが生息できる環境づくりを
引き継いでいきたいと思います。

ホタルがたくさん乱舞する場所を
増やしていきたいです。

 

 

引用はすべてウェザーニュースさんの
サイトからです。

weathernews.jp