6月の生き物観察会~野の花苑

6月4日
毎月一回火曜日に開催されている
天王森泉公園の生き物観察会が
開催されました。

 

野の花苑で見られた生き物たちを
ご紹介します。

 

 

植物

オオハンゲ(大半夏)

野の花苑へと続く通路の
コンクリートの隙間に生えていました。

ど根性オオハンゲ。

 

サトイモ科ハンゲ属の多年草

地下に直径3㎝ほどの球茎がある。

和名は半夏(ハンゲ:カラスビシャクのこと)に似て、全体が大きいことによる。

(夏の山野草ポケット図鑑より)

 


ホタルブクロ(蛍袋)

キキョウ科ホタルブクロ属の多年草

分布は日本全土。朝鮮、中国。

和名の由来は、この花の中に子どもがホタルを入れて遊んだことによるとか、ちょうちんの昔の呼び名である「火垂る袋」によるものとか言われている。

各地の丘陵や山地に生える。

茎は直立し、高さ40~80㎝になる。

根生葉は柄のある卵心形で、茎につく葉は長卵形。

6~7月に、淡紅紫色または白色に近い鐘形の花をつける。

(夏の山野草ポケット図鑑より)

 

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)

キキョウ科ホタルブクロ属の多年草

分布は、本州(東北地方南部~近畿地方東部)。

ホタルブクロの変種とされ、より深山に見られる。

花色もホタルブクロと同様に変化が多いが、一般に濃色のものが多い。

はっきりした区別点は、ホタルブクロでは萼片の湾入部がそり返るのに対し、本種ではここが盛り上がる感じとなる。

茎は高さ30~60㎝になり、6~8月に、長さ4~5㎝の花をつける。

(夏の山野草ポケット図鑑より)

 

ホタルブクロとヤマホタルブクロの
見分け方は、萼片の違いで見分けるしか
ないようです。

天王森泉公園では、
ホタルブクロとヤマホタルブクロだか
見分けが難しいものも見られます。

 

ウツボグサの枯れた穂

5月の生き物観察会のときは
きれいに咲き誇っていたウツボグサ。

今は枯れた穂がたくさん立っています。

5月のウツボグサはこちら。

 

花が終わると、花穂はすぐに枯れたようになることから、カコソウ(夏枯草)ともいう。
(夏の山野草ポケット図鑑より)

 

7~8月にこの花穂の中に
種ができるそうです。

 

キョウカノコ(京鹿子)

キョウカノコの白

バラ科シモツケソウ属の多年草

日本原産のお花だそうです。

草丈は60~80㎝になります。

昔から栽培されていますが、自生地が確認されていないところから、シモツケソウが変異したものか、あるいは、シモツケソウとコシジシモツケソウの雑種ではないかと言われています。

(365花撰より)

 

このお花を植えてくださったSさんが、
シモツケソウにそっくり!と
いっていましたが・・・

シモツケソウの変異か雑種なのかも
しれないのですね。

 

とても鮮やかでおしべが目立つ
かわいらしいお花です。

 

コモチマンネングサ(子持ち万年草)

日本の在来種のマンネングサです。

ベンケイソウ科キリンソウ属の多年草

道端や水田の畔、庭のすみなどに生え、5~6月に直径約1㎝の黄色の花を開く。

高さ6~20㎝になる。

分布は、本州、四国、九州、沖縄。
朝鮮、中国。

葉の基部に、ふつう2~3対の小さな葉をもつ珠芽(むかご)をつけ、これが地面に落ちて繁殖するのでこの名がある。

(春の山野草ポケット図鑑より)

矢印の小さな双葉のように見える
ものが珠芽(むかご)。

手で触るとポロポロっと落ちます。

 

本種は花を咲かすも種子はこさえず、葉のつけ根で育てているムカゴを落として殖えることにした。

この企みは大当たりで、繁栄を謳歌している。

個体数では外来種の方が圧倒的に多いが、本種は生命戦略がまるで違うため、影響は少ないものと思われる。

(帰化&外来植物見分け方マニュアルより)

 

植物たちの生命戦略。

それぞれでおもしろいです!

 

マツモトセンノウ(松本仙翁)

ナデシコ科センノウ属の多年草

6~8月に直径4㎝ほどの花を咲かせます。

花色は赤が基本ですが、
白・ピンク・オレンジ色の花もあるそうです。

草丈は30~70㎝になります。

起源ははっきりせず、
江戸時代にいったん途絶えてしまった
植物のようです。

原産地があまりはっきりしない植物で、起源には諸説あります。ここではよく知られる3つの起源を説明します。

1つめは、かつて長野県の松本地域に自生していた説、2つめは阿蘇山に分布するツクシセンノウが元となっている説(マツモトセンノウとツクシセンノウは同種という解釈もあります)。3つめは中国の華北地域や朝鮮半島で同一と見られる種が自生しており、そこを原産地とする大陸起源説です。

(ヤサシイエンゲイより)

 

とてもきれいな朱色のお花で
緑の中で映えます!

 

エドクダミ(八重蕺草)

ドクダミドクダミ属の多年草

分布は、日本の本州以南、東南アジア。

花期は5~6月。

 

ヤマブキショウマ(山吹升麻)

バラ科ヤマブキショウマ属の多年草

山地の岩場や礫まじりの草地などに生える。

分布は、北海道、本州、四国、九州。

草丈は30~80㎝になる。

6~8月に、円錐形の総状花序に白い花をつける。

 

和名は、小葉がヤマブキそっくりで、全草の様子が升麻(サラシナショウマ)に似ることによる。

(夏の山野草ポケット図鑑より)

 

先月はアワモリショウマが花盛りでしたが、
今はヤマブキショウマが花盛りです。

 

サラシナショウマに似ていると
みんなショウマになっちゃうんだよな」
と、生き物に詳しいOさんが
おっしゃっていました。

確かに、野の花苑も
ショウマだらけです(笑)

 

クガイソウ(九階草)

ゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草

山地の日当たりのよい草地に生える。

分布は、本州。

茎は高さ80~130㎝になり、円柱形でほとんど枝分かれしない。

茎の先に穂になった長い総状花序をつくり、多数の花をつける。

花冠は淡紫色で長さ5~6cm。

和名は、輪生する葉が層をなして茎につくことによる。

(夏の山野草ポケット図鑑より)

 

夏らしい涼しげなお花です。

 

昆虫

オビヒトリ

オオハンゲの先端にいました。

オビヒトリという蛾の
中齢幼虫だそうです。

桑の葉を食草にしているとのことですが・・・

この幼虫さんは
どこからやって来たのでしょう?

 

アカサシガメ

アリが寄ってきたところです。

何しに来たのでしょう?

 

サシガメ科の昆虫。

・大きさ:15~16mm

・分布:日本では本州、四国、九州など。国外では台湾、朝鮮、中国、ベトナム、インド

低山帯の草むらで見られる普通種。

鱗翅目の幼虫、ハムシなど小型の昆虫を捕食する。

(ウィキペディアより)

 

ガリケムシヒキ

・大きさ:10~20mm

・分布:北海道、本州、四国、九州

・出現期:5~10月

小型のムシヒキアブ。
♀の産卵管は長く黒色で光沢がある。
本種と似た種に、サキグロムシヒキ(Machimus scutellaris),シロズヒメムシヒキ(Philonicus albiceps),ヒサマツムシヒキ(Tolmerus hisamatsui)などがいるが、本種では脚の脛節から爪まで黄色くなる点で同定ができる。

(虫ナビより)

 

ほかの昆虫を捕えて食べるそうです。

写真を撮ってみたら、
ちょうどお食事中でした。

 

お尻を見たら、ウン〇してるの?!!
と思いましたが・・・

メスの産卵管は長くて光沢があるとのこと。

ウン〇に見えたものは、
産卵管のようです(笑)

このマガリケムシヒキさんは
メスだったのですね。

失礼しました!(笑)

 

5月に出会った交尾中のムシヒキアブも
ガリケムシヒキさんだったようです。

交尾中のムシヒキアブ

 

スジグロシロチョウ

シロチョウ科の蝶。

モンシロチョウと同じモンシロチョウ属(Pieris)に属する。

和名が長く知名度がいささか低いためか、しばしばモンシロチョウと混同されるが、一般的にモンシロチョウよりも大型で3cmから5cmほど。

両種の特徴を熟知しない場合は飛翔する姿からの同定は難しいことが多い。

 

昆虫の翅(はね)には「翅脈(しみゃく)」があり、昆虫が羽化する際、これに体液を流し込んで固まる前の翅を展開する。

この翅脈の周りの鱗粉が黒くなっている点がモンシロチョウとの差異である。

また、比較的薄暗い場所を好み、市街地や都心部よりもむしろ住宅地や山村、公園の樹木の中などに多く、こうした場所ではモンシロチョウよりも多くみられる。

雄雌や春型と夏型とでは模様が異なり、春型では翅の裏側翅脈に沿い灰色の筋がある。夏型では、表面の黒紋が大きくなるといった特徴が認められる。

 

分布は、中国東北部、東シベリア、朝鮮半島に分布。

日本国内ではほぼ全土で見られる。

 

幼虫の食草はタネツケバナやハタザオなどであるが、イヌガラシ、ダイコンなどのアブラナ科帰化植物も利用する。

 

(ウィキペディアより)

 

トラマルハナバチ

クガイソウに来たトラマルハナバチ

トラマルハナバチ
マルハナバチなどのハナバチたちは、
花に人気のハチなのだそうです。

なぜかというと、
受粉の難易度が高い花の受粉も
してくれるから!
なのだそうです。

 

忙しそうにずっと動き回っていて、
どの写真もピンボケでした。

連写じゃないと撮れないよ!と
言われました。

その通りでした。

 

5~10月に見られるそうです。

 

オオシオカラトンボ

この場所が気に入っているのか?
ずっとここに止まっていました。

このトンボはメスなのですが・・・

シオカラトンボとオオシオカラトンボ
の違いは、羽のつけ根が黒いかどうか!

黒いとオオシオカラトンボなのだそうです。

でも、ずっと前向きに止まっていたので
ついに羽のつけ根は確認できませんでした。

 

シオカラトンボのメスについては、
こちらの記事にも書いています。

シオカラトンボのメス

 

ヤマトアシナガバチ

神奈川県の絶滅危惧Ⅱ類に
指定されています。

これは女王バチ。

 

天王森泉公園で発見された5月24日に
比べて、巣が大きくなってきました。

この巣。

竹の葉などを和紙のようにして
作っているそうです。

芸術品ですね!

 

昼間は巣作りの材料を集めるのに忙しいのか?
巣に姿が見えない時が多いのですが、

夕方になると、巣にとまって
寄り添うように眠っています。

そんな姿を見ていると、
巣をつくって子孫を増やしていく
ヤマトアシナガバチさんの苦労を
感じられます。

 

虫に詳しいHさんによると、
スズメバチにやられてしまう
こともあるので、
無事でいられるといいですね!」
とのこと。

自然の弱肉強食の世界は
厳しいのですね。

 

フタスジモンカゲロウ

脱皮したばかりの20mmほどの亜成虫。

亜成虫というのは、

カゲロウ目に属する昆虫にみられる、幼虫から成虫になる前の中間的な段階。不完全変態のため蛹にならず、形態的には成虫に近く、羽はあるが飛翔力は弱い。

もう一度脱皮したのち、成虫になる。


(コトバンクより)

 

とても初々しいカゲロウさん。

無事に成虫になってほしいです。

 

 

虫ナビに成虫になった
フタスジモンカゲロウの写真が載っています。

 

チュウゴクアミガサハゴロモの幼虫

虫に詳しいYさんが
「最近名前がついた」と
おっしゃっていました。

 

成虫は羽があって、
よく蛾に間違えられるようです。

成虫も見てみたいです。

 

カメムシセミに近い仲間と聞いて
びっくり!

確かにこの幼虫は、
セミっぽい顔をしています。

この幼虫の大きさは、7㎜ほど。

 

カーニバルのような羽のようなものは、
お尻から出しているロウ状の分泌物を
広げているのだそうです。

いろいろな形があって、
それぞれ個性があるようで面白いです。

 

植物の汁を吸うので、
たくさんのハゴロモがつくと
植物が弱ってしまうそうです。

 

コガタスズメバチの巣

今の時期、女王バチが
巣作りに励んでいます。

 

こちらの巣は、トックリバチ?
何バチの巣かね?
と話していましたが、
どうやらコガタスズメバチの巣
だったようです。

 

コガタスズメバチはすぐに
処分しないと危ないハチ!とのことで、
後日巣を取りました。

女王バチは飛び去っていきました。

 

しばらく巣を館で展示していたのですが、
スタッフのAさんによると
「すごい獣臭がして臭かったので
処分することにしました。」
とのこと。

そんな臭いがするのですね。

 

材料は、ヤマトアシナガバチと同じ
竹や笹などだと聞きましたが・・・

ヤマトアシナガバチの巣も
臭いのでしょうか?

 

ハチの巣って臭いの?

今度嗅いでみようと思います。

 

6月の生き物観察会~見晴らしの丘からくわくわ森
につづく。

 

天王森泉公園のホームページはこちらです。

www.tennoumori.net

 

参考文献