わき上がってくるたくさんの疑問

・水辺愛護会
・農業応援隊
・天王森泉公園ボランティア
で活動しているうちに、
いろいろな疑問が出てきました。

ざっと挙げただけでも9つあります。

列挙してみると、

  1. 草刈りで言う「きれい!」は、どのような状態なの?
  2. 外来種の雑草とどのように向き合ったらいいの?→もともと日本にあった植物との関係は?
  3. 草刈りの時に、根から刈ってしまっていいの?
  4. 刈り取った草は人の役に立たないの?
  5. 落ち葉は人の役に立たないの?
  6. 土の地面じゃダメなの?
  7. 生き物にとって良い土ってどんな土なの?
  8. 三面コンクリート張りの川を見かけるけれど、本来の川ってどんなの?
  9. 生き物が生きやすい環境にしたいけれど、それはどんな状態なの?


どうしたら生き物が住みやすい
豊かな環境になっていくのかな?
という思いから出てきた
素朴な疑問です。

一つ一つ、どのような時に
そのような疑問が生まれたのか
お話してみたいと思います。

 

 

1.草刈りで言う「きれい!」は、どのような状態なの?

雑草として刈られてしまう
カラスノエンドウ

私は上の写真のような
雑草があっても、
緑があってきれい!と感じます。

でも、「草がないのがきれいな状態」
という基準できれいと感じている人も多い
のかもしれません。

きれい!の物差しが
人それぞれ違うのだなと思います。

何に重点を置いているのか?
どんな価値観を持っているのか?
それによって、
きれいの基準も違うと思います。

私にとっては、
「ここの草を刈ってください」と
言われた時に、
「え?こんなにきれいなのに
刈っちゃうの?」
と思ってしまうことがありました。

そんな思いを重ねるたびに、
どんな状態が
理想的な状態なのだろう?と
疑問を抱くようになりました。

 

2.外来種の雑草とどのように向き合ったらいいの?

水辺愛護会でも農業応援隊でも、
草刈りをしていると
ほとんどが外来種と呼ばれる
海外からやって来た植物たちです。

外来種は、日本に自生していた
在来種よりも強いものが多くて、
どんどん繁茂して勢力を広げていきます。

そのうちに、日本の在来種は
絶えてなくなっていくと言われています。

今、そうやって日本の在来種は
数を減らし続けています

日本の在来種を大切にすることは
日本に生きている人にとっては
大切なことだと思います。

日本で一緒に生きてきた
植物なのですから!

固有種と呼ばれる
日本ならではの植物はなおさらです。

外来種も在来種も知らない子どもたちは、
きっと外来種も日本の植物だと
思っていると思います。

在来種の居場所を奪っていく外来種

その植物たちとどのように
向き合っていったらいいのか?
疑問がわきました。

 

もともと日本にあった植物との関係は?

日本の在来種キランソウ

外来種を意識すると、
同時に在来種も意識することになりました。

天王森泉公園の野の花苑で
日本の植物たちをお世話するようになって、
ますます日本古来の植物たちや
日本固有種を意識するようになりました。

日本固有種というのは、
日本にしかない植物です。

やはり、日本にもともとある植物を知って
その植物たちを大切にしていきたい!
という気持ちが大きくなっていきました。

在来種を守っていくためには、
外来種とどのような関係を
つくっていけばいいの?と思いました。

3.草刈りの時に、根から刈ってしまっていいの?

草刈りの時に、たいていは
これ以上成長しないように
成長点の下で刈るように指導されます。

それは草を生えさせないために
理にかなったことだと思います。

成長点の下で刈ると、
ほとんど根っこしか残りません。

根っこまで刈ってしまうことも度々です。

そうすると、どうなるのか?

土がむき出しになります。

 

歩道の草を刈り土がむき出しになると、
生き物に必要な土は雨が降った時に
歩道に流れ出てしまいます

だとしたら、ある程度
草を残して土がむき出しにならない方が
生き物が必要としている
土が流れ出さずにすむのではないか?

と思いました。

歩道に流れ出した土には、
生命力の強い外来種の草が
生えてくることが多いようです。

生えてきた草は歩道を狭め、
歩行者が歩きにくくなってしまいます。

 

土がむき出しになった畑では、
土が乾燥しやすくなります。

生き物にとっては
住みやすい環境ではないかもしれません。

 

だとしたら、
草は根元から刈らない方が
いいのではないか?という
疑問が生まれました。

 

4.刈り取った草は人の役に立たないの?

水辺愛護会では、
刈り取った草はゴミ袋に入れて
ゴミとして焼却処分しています。

刈り取ったばかりの草は
水分を含んでいます。

乾かしてから
袋に詰めることはしていないので、
水分を含んだまま焼却されると思います。

水分を含んでいたら、
その分燃やすのに燃料が必要
なるのではないかと思います。

排出する二酸化炭素の量が増えます。

刈り取った草で土の表面をカバーすれば、
土が乾くのを防ぐことができる
と聞きました。

乾かしてから燃やして
草木灰をつくり
畑や花壇にまくといい。
という話も聞きました。

 

有機農法をされている
農家さんの話では、
草を刈り取ったまま
土表面のカバーや堆肥にすると、
耕す時に機械に引っ掛かってしまう
のだそうです。

「だから、もったいないけど
畑の外に放置しているよ」と
教えていただきました。

なんとか、刈り取った草を
有効に使えないものか?と
思っています。

 

5.落ち葉は人の役に立たないの?

秋には街路樹が
たくさんの葉を落とします。

葉がきれいに紅葉して
舞いながら落ちていくのを眺めると、
秋だな~としみじみと日本の風景の
美しさを感じます。

けれども、道の上に
たくさんの落ち葉が積もり、
水辺愛護会では毎年
落ち葉掻きに追われます。

私にとってはそれはそれで
楽しい作業です。

落ち葉を集めてゴミ袋に入れて・・・

今の現状では、
ゴミ回収をしてもらって
焼却処分しています

落ち葉はゴミなのかな?
と思いました。

落ち葉は、腐葉土堆肥になる
と言われています。

私は腐葉土好きなんです。

腐葉土を含んだ土はフカフカ
とても気持ちいいですし、
なんとなく香ばしいような
香りがするのも好きです。

落ち葉を腐葉土にして農家さんに
使ってもらえたら、
いい循環サイクルが
できるのではないか?
と思いました。

この件に関しては、すでに
昨年の秋、有機栽培をしている
農家さんに声をかけてみました。

いい反応だったのですが、
落ち葉を引き取ってもらう
日にちが合わず・・・

去年は断念しました。

今年は、協力してくださる農家さんが
見つかるといいな!と思っています。

 

6.土の地面じゃダメなの?

都市化した横浜市では
コンクリートアスファルトで覆われた
地面の方が多くなってしまいました。

 

車や人が通る道は
舗装されていた方が
通りやすいですし、
雨の時も水たまりが
できにくいと思います。

でも、それ以外のところを
そんなにアスファルトやコンクリート
覆ってしまう必要はあるのだろうか?
と思います。

 

土は水を保持してくれます。

たくさんの微生物たちが生きていて、
豊かな土にしてくれます。

本来、生き物たちって
土の恵みなしでは生きて
いけないと思います。

土の地面じゃダメなのかな?
土の地面をもっと増やすことは
できないのかな?と思いました。

7.生き物にとって良い土ってどんな土なの?

ある時、
「農地にまかれる農薬や化成肥料が
土壌を汚染している」
という話を聞きました。

農業応援隊をしている私にとっては
とても悲しくなる話でした。

確かに、農薬を使うと
虫がいなくなります。

化成肥料を使うと目指す
実りは得られるのでしょうけれど、
土が砂漠化していくと言われています。

どちらが良いのかは、
立場によって変わるのだと思います。

農家さんは
頑張っても野菜の値段は上がらないので
確実に収穫量が得られる農法を選びます。
それは当然のことだと思います。

今のところ実績があり、
確実性が高いのが従来の慣行農法
なのだと思います。

健康的な土にしたい。
土壌を汚染したくない。
という思いと、

農家さんに
野菜を育てた苦労に見合う収入を
得てほしい。
だから、仕方ないよね。
という思いの間で板挟みになりました。

どうしたら、生き物にとっても
農家さんにとってもいい土になるのか?

そんな疑問がわいてきました。

 

8.三面コンクリート張りの川を見かけるけれど、本来の川ってどんなの?

都市部に住んでいると、
三面コンクリート張りの川が
多いのではないかと思います。

私が所属している水辺愛護会がある
川は和泉川というのですが、
自然な川の風景になっている
場所もあります。

ですが、私が所属している水辺愛護会が
ある部分の川は三面コンクリート張りです。

安全のために、
蛇行して流れていた和泉川を直線にして、
三面コンクリート張りにしたと聞きました。

「もともとは蛇行していた」というのと、
自然な川に近い工法の和泉川を見た時に、
もともと人間が手を入れていなかった時の
和泉川はどんなだったのだろう?と思いました。

本来、川ってどんなものなのだろう?

歴史では、川が氾濫して
その土地を肥沃な土地にした。
そして、そこには文明が発達した。
と習いました。

そうだとすると、
今の川とはずいぶん違うもののように
感じてしまいます。

本来の川というものを知りたい!と
思いました。

 

9.生き物にとって生きやすい環境にしたいけれど、それはどんな状態なの?

いろいろなことを知れば知るほど、
いろいろな疑問がわいてきます。

私は、生き物が生きやすい環境に
したいな~と思っています。

でも、それってどんな環境?

具体的にはどうすればそうなるの?

言葉でいうのは簡単ですが、
実践するとなると
知らなければならないことが
たくさんありますし、
やってみなければ分からないことも
たくさんあります。

まずは知ることからだ!と思いました。

 

環境再生医初級を受講する

たくさんの疑問を抱えたとき、
自分なりに納得できる回答、
志を持って
行動していきたい!
と思うようになりました。

 

環境再生医のテキスト

そんな時に思い出したのが、
「環境再生医」という資格でした。

前々から興味はあったのですが、
たくさんの疑問を抱えている
その時の私に、
何らかのヒントをくれるのではないか?
と思い、受講してみることにしました。

1月いっぱいが受講期間でした。

・オンライン受講
・オンラインテスト
・オンラインワークショップ
・レポート提出
がありました。

おかげさまで、
環境再生医初級に
無事合格することができました(*^-^*)

ありがとうございます!!!

 

疑問には、自分なりに
こうしていきたい!という方向性を
持つことができました

これからは、それを
実践していく段階に入ります

きっと試行錯誤しながらだと思います。

また、試行錯誤したことも
書いていきたいと思います。

 

今後は環境再生医の講座の中で
学んだことなども書いていきたいと
思います。

 

すべてに感謝☆

 

環境再生医を要請しているNARECのサイトはこちらです。

認定NPO法人自然環境復元協会 | 多様な生き物と共に暮らす社会を目指して