4月の野鳥観察会で見られた生き物たち

先日、『4月の野鳥観察会で
見られた鳥たち』のブログを書きました。

whispering-of-trees.hatenablog.jp

 

今回は4月29日に見られた、
鳥以外の生き物たちについて書きます。

 

 

植物たち

ミズキ(水木)の花

2024年4月29日天王森泉公園の
館裏にて撮影

ミズキ科ミズキ属の落葉高木。

白い小さな花がたくさん咲いて
にぎやかです。

 

ヤブタビラコ(藪田平子)

弁天坂にて撮影

キク科ヤブタビラコ属の二年草。

コオニタビラコに似ています。

コオニタビラコは水田によく見られますが、
ヤブタビラコは人里の林や竹林の縁、
庭のすみなどに生えます。

 

ミツバウツギ(三葉空木)

弁天坂にて撮影

ミツバウツギ科ミツバウツギ属の落葉低木。

山地の沢沿いなどに生えます。

葉が三枚で、
ウツギに似た白い花を
咲かせることから名前が付けられました。

 

カマツカ(鎌柄)の花

くわくわ森にて撮影

バラ科カマツカ属の
落葉広葉樹の小高木。

木材を鎌の柄にしたことから
カマツカの名前がついたそうです。

 

イヌザクラ(犬桜)

くわくわ森にて撮影

バラ科サクラ属の落葉高木。

いわゆる桜とはだいぶ違います。

ブラシのようなお花です。

 

ウグイスカグラ(鶯神楽)の実

くわくわ森にて撮影

スイカズラスイカズラ属の落葉低木。

3~5月に花が咲いて、
6月に実になるようですが・・・
すでに花はなく、
実がなり始めていました。

熟すと甘いそうです。
食べてみたいな~~~。

 

シロダモの新芽

くわくわ森にて撮影

クスノキ科シロダモ属の常緑高木。

新芽が白~シャンパンゴールドのような色で
触るとビロードのようで気持ちいいです。

光が当たると光ってきれいです。

 

ホウチャクソウ(宝鐸草)

くわくわ森にて撮影

ユリ科チゴユリ属の多年草

花の先端が少し緑色で涼やかなお花です。

とてもいい香りです。

和名は、花の形が寺院や五重塔
屋根の四隅に下がっている
宝鐸に似ていることによる。
(春の山野草ポケット図鑑より)

 

ノヂシャ

境川遊水地にて撮影

スイカズラ科ノヂシャ属の一年~二年草。

ヨーロッパ原産。

若葉をサラダとして食べるそうです。

ヂシャというのはレタスという
意味なのだそうです。

 

チガヤ(千萱)

境川遊水地にて撮影

イネ科チガヤ属の多年草

空き地に一斉に白い穂が並んでいると
きれいですよね。

 

タニウツギ

境川遊水地にて撮影

スイカズラタニウツギ属の落葉低木。

日本特産の植物だそうです。

咲き始めたばかりでした。

花期は5月~7月です。

 

ヤセウツボ

境川遊水地にて撮影

ハマウツボ科ハマウツボ属の一年草

ヨーロッパ、北アフリカ原産の寄生植物。

葉緑素を持たないため、全体的に褐色です。

シロツメクサなどに寄生して、
栄養素を得ています。

外来生物法により要注意外来生物
指定されています。

 

アキグミ

境川遊水地にて撮影

グミ科グミ属の落葉小高木。

5~7月に実がなるそうで、
Sさんはここのアキグミを
散歩途中に食べるそうです!

私も食べてみたいな~!

 

コウキヤガラ

境川遊水地にて撮影

カヤツリグサ科ウキヤガラ属の多年草

日本全土の湿地帯で見られ、
防除が難しい雑草なのだそうです。

 

フジ(藤)

境川遊水地にて撮影

マメ科フジ属のつる性落葉木本。

日本の固有種です。

風にたなびく藤が涼しげできれいでした。

日本のわびさびと、
あでやかさとを
体現しているようなお花だな~と
思います。

 

キツネアザミ(狐薊)

田んぼにて撮影

キク科キツネアザミ属の二年草。

アザミの花のように見えますが、
アザミではなく、刺もありません。

アザミかと思ったのに
化かされたようなので、
キツネアザミというそうです。

 

スズメノテッポウ(雀の鉄砲)

田んぼにて撮影

イネ科スズメノテッポウ属の二年草。

花盛りでした。

Sさんが茎を笛にして吹いてくれました。

私も真似をしてみましたが・・・
音が出ませんでした(^_^;)
残念!

 

花以外の生き物たち

二ホンアマガエル(日本雨蛙)

天王森泉公園の野の花苑にて撮影

天王森泉公園やくわくわ森には
アマガエルがたくさん住んでいます。

カエルは田んぼや湿地に住んでいる
印象でしたが、

水辺だけでなく、
森林にも住むのだそうです。

森で出会うアマガエルは、
体色が枯葉色をしている個体もいます。

小さくてかわいいカエルさんです。

 

二ホンカナヘビ

天王森泉公園の野の花苑にて撮影

トカゲの一種で日本固有種。

よく見かけるトカゲは
このカナヘビのようです。

 

ニホントカゲ

天王森泉公園の野の花苑にて撮影

トカゲの一種で、
こちらも日本固有種です。

カナヘビよりも数が少ないとのことです。

ニホントカゲは光の当たり方によって、
虹色に見えます。

子どもはしっぽが青くてきれいです。

下の説明によると、このニホントカゲ
成熟したオスのようです。

 

***

 

カナヘビニホントカゲの体色の違い
  • ニホントカゲは体全体に光沢があり、子どもと大人で色が変わります。
    オスとメスでも色が異なります。
    子どもは茶色や黒っぽく、頭から尾にかけて5本の白っぽい縞模様があります。
    また、子どもの尾は鮮やかな青色をしています。
    オスは成熟すると全体が茶色っぽく変わり、体の両側面に黒くて太い縞模様が現れます。
    繁殖期には喉から腹にかけて赤みを帯びます。
    一方、メスは尾が青くない以外は子どもの時とあまり変わりません。
  • カナヘビは体の表面に光沢がなく、ザラザラした感じです。
    全体が黄褐色から茶褐色で、体の側面にはこげ茶色っぽい縞模様が入ることが多いです。

 

クリハラリス

くわくわ森にて撮影

しぐさがとてもかわいらしいリスです。

天王森泉公園では、
クリハラリスたちがにぎやかに
鳴いている声をよく聞きます。

台湾のリスなので、
台湾リスとも呼ばれます。

神奈川県では増えすぎて、
いろいろなところで
被害が報告されています。

天王森泉公園でも、
シイタケのほだ木をボロボロにされたり、
木の皮を剥がされたりして困っています。

2005年に外来生物法により、
特定外来生物に指定され
飼育などは禁止されています。

いろいろな被害はあるのですが、
かわいいんですよね~(^-^;

 

ワカバグモ(若葉蜘蛛)

くわくわ森にて撮影

蜘蛛の巣は張らず、
葉っぱと同じ色の体色を生かして
待ち伏せして狩りをするクモ
なのだそうです。

緑色がきれいなクモです。

 

オオヒラタシデムシ

くわくわ森にて撮影

森の掃除屋さん。

小動物などの死体を
食べて分解してくれます。

 

ヨツメトビケラ

森の側溝周辺にて撮影

蝶でも蛾でもないのだそうです。

いつもひらひらと盛んに飛び回っています。

きれいな清流周辺に住み、
幼虫はホタルと同じように
清流の砂の中で育つそうです。

天王森泉公園では、
4月から飛び始めました。

昆虫のサイトを見ると、
見られる時期は6月~8月だそうです。

 

ツチイナゴ

森の側溝周辺にて撮影

5~6㎝のイナゴ。

すごいジャンプ力で
飛び去っていきました!

 

ベニシジミ

道端にて撮影

去年は天王森泉公園周辺で
ベニシジミが見られなかったのですが、

ベニシジミの食草である
スイバ、ヒメスイバ、ギシギシを
刈らずに保護した結果、
今年はたくさんのベニシジミ
見ることができています。

蝶たちにとって、
蜜を吸う花も大切ですが、
蝶になるための食草はもっと大切
なのかもしれません。

 

ハラビロトンボ

田んぼにて撮影

私はハラビロトンボ
初めて出会いました!

 

体長の割に腹部が極端に太く扁平で短いという独特の体形をしており、特に雌の腹部は極太である。

 

メスもオスも最初は
黄色っぽい色をしていて、
オスは成熟してくると
黒くなっていくそうです。

このトンボは、成熟したオス。

顔の青い部分が、
青い出っ歯みたいで、
ユニークでした。

前から見ると、
にかっと笑っているみたいです(笑)

 

***

 

空を見上げると、
ハロが見られました!

 

野鳥以外にもたくさんの
植物や昆虫や動物たちに
会うことができました。

もっともっとゆっくり
見ていたかったです(^^♪

 

出会ってくれた生き物たち、
生き物たちのことを
楽しく教えてくださった
マスターの皆さま、
参加してくださった皆さま
ありがとうございました。

またお会いできる日を
楽しみにしています(^^♪

すべてに感謝☆

 

天王森泉公園のホームページはこちらです。

www.tennoumori.net

 

参考資料:
ウィキペディア
・春の山野草ポケット図鑑 菱山忠三郎著 主婦の友社