見てしまいました!カワセミの交尾!

カワセミの鳴き声に気づき
カメラを向けていると、
もう一羽カワセミが現れ・・・

なんと!
交尾の瞬間を見てしまいました!

 

 

カワセミの交尾を見てしまいました!

先日、天王森泉公園の作業の帰り道。

自転車で和泉川沿いを走っていると、
カワセミの声が聞こえてきました。

鳴き声のする方を見ると、
川の向こう岸にカワセミがいました。

急いでカメラを取り出しました。

いつも自転車を停めて、
カメラを取り出しているうちに
いなくなってしまいます。

なので、この日は
自転車にまたがったまま、
急いでカワセミにカメラを向けました。

「ピピピピ―――」と
鳴いていたのは、
メスのカワセミちゃんでした。

そこへ、
「ピピピピ―――」と
鳴きながらもう一羽が
飛んできました。

微妙な距離でとまり、
お互いに「ピピピピ」と
鳴き合っています。

小さいですが見えるでしょうか?
右がもともといたメスのカワセミちゃんです。

次の瞬間!

左のカワセミが、
もともといたメスのカワセミちゃんに
飛び乗りました。

お!!!ケンカか?
縄張り争いか?
と思いましたが、
メスのカワセミちゃんは
抗う様子は見られません。

なんと!交尾か!

飛んできたカワセミはオスでした!

やっと事情を吞み込めた私。

めったに見られないだろう瞬間に
感動しながらシャッターを切りました。

自転車にまたがりながらの
不安定な姿勢の上、
連写モードにしていないので、
いつも以上に手ブレが
あるかもしれませんが・・・

しばらくして、
オスが飛び去っていきました。

メスのカワセミちゃん。

これから卵を産んで子育てするのかな?

 

カワセミカップルになる前、
求愛行動として、
オスがメスに魚をプレゼントする
求愛給餌という行動がみられるそうです。

今回は、求愛給餌は見られませんでした。

きっと、魚をプレゼントされなくても
強い絆で愛をささやき合って
いたのかもしれません。

 

ところで、
どこに巣を作るのかな?
と思いました。

カワセミは、池の岸、
川岸の土手、土山などに、
垂直な土壁に横穴を掘って営巣。

(参考資料1)

図鑑にはこう書かれているけれど、
和泉川のこの辺りは、
川の土手はコンクリート張りです。

土だったら、川の土手に
巣を作るのかもしれにけれど…
どうするんだろう?

 

そう思っていた矢先、
4月29日、
天王森泉公園の野鳥観察会で
雑木林からカワセミの声が
聞こえてきました。

川の土手に巣がつくれないので、
雑木林の中の土山に
巣をつくることが多くなっている
そうなのです。

人間の都合で土手を
コンクリート張りにしてしまって・・・

カワセミちゃんたちには
ご迷惑をおかけてしていますが、

無事に子育てできることを
祈るばかりです☆

 

カワセミ基本情報

光の当たり具合で緑色や青色に
見えることから「水辺の宝石」と
呼ばれます。

翡翠」をカワセミと読ませます。

(参考資料1)

 

カワセミが見られる場所

日本全国で見られます。

  • 河川
  • 湖沼

など。

海岸で見られることもあるそうです。

(参考資料1)

 

カワセミのオスとメスの違い

オスとメスは同じ色をしています。

メスはわずかに全体が淡色で、
上のくちばしが黒く
下のくちばしが赤橙色の傾向があります。

(参考資料1)

 

カワセミの行動

縄張り性が強く、
非繁殖期は単独で生活します。

自分の縄張りに
他のカワセミがやってくると
激しく鳴きながら
体をすぼめて威嚇します。

 

決まった休息場と採餌場があり、
通常は日中のある程度
決まった時間で活動します。

(参考資料1)

 

カワセミの繁殖

カワセミ達は年間に三度の子育てを行います。

一番子の子育てが始まるのが、4月の下旬から5月中旬頃。

赤土の崖を見つけて、奥行き約1m程の横穴を二羽が協力体制で穴を掘り巣穴をつくります。

カワセミの抱卵期間は20~22日程度。

幼鳥が独立するまでは約2~3週間。

(野鳥と野鳥写真さんより)

年に3回子育てするため、
親子で一緒に過ごす時間は
少ないのだそうです。

子どもを独立させるため、
親鳥たちが子どもを追い出しに
かかるそうです。

なんだか、切ないですね。

 

カワセミの食性

魚類や水生昆虫類を採食します。

水辺の木の枝や池などにある
杭に止まって水中の小魚を探し、
見つけると勢いよくダイビングして
捕えます。

ホバリングしたり
水面を低空飛行で狙いを定めてから
急降下して飛び込むこともあります。

 

獲物が大きい場合は
木や石に獲物を叩きつけて
弱らせてから飲み込みます。

 

消化できないものは吐き戻します。

消化されずに口から吐き出された
食べ物の残骸のことをペリットと
いいます。

カワセミは肉食性なので、
魚や水生昆虫を食べますが、
それらの骨やウロコ、
殻などをペリットにして
口から吐き戻すことがあります。

(参考資料1)

 

自分で魚を食べる時は、
ひれが喉に引っかからないように
頭から呑み込みます。

 

雄が雌へ求愛給餌したり、
雛へ給餌する場合は、
魚の尾をくわえ頭を差し出して与えます。

 

ひれがのどに引っかからないように
という思いやりです。

ザリガニの場合は、
はさみが喉に引っ掛からないように
尾側から呑み込みます。

(参考資料2)

 

ダイビングに適した目

カワセミは、
水中に飛び込んで魚類や
水生昆虫類を採食します。

この時、目を守り、
水中でも獲物が見えるようにするため、
目に瞬膜と呼ばれる
ゴーグル状の膜を出します。

(参考資料1)

 

カワセミの見た目

 

カワセミは空飛ぶ宝石といわれています。

祖先が東南アジアの熱帯を
起源にしていることと関係しているためか、
・頭と背はエメラルド
・胸から腹部は橙色
・足はサンゴ
といったカラフルな色彩で、
鳥類界きっての美しさです。

 

この美しさ、カワセミの生存にとって
重要な意味があります。

猛禽類が上空から
カワセミを見下ろした時、

晴天の日には水面の青い色に
カワセミのエメラルドが混じって
見分けにくくなります。

曇天の日には、
エメラルドの色彩は灰色に
くすんでしまい水面の色に
溶け込んでしまいます。

 

エメラルドの色彩は
構造色といって色素ではなく
光の反射具合によって変化します。

また、エメラルドの背と
橙色の腹の色分けが明瞭なため、
1羽の鳥としての輪郭が失われやすい。

緑葉をバックにして静止していれば
まず見つかることはありません。

カラフルでよく目立つ色彩を
うまく利用し、
水辺の環境に適応しています。

 

スズメほどの小さな鳥ですが、
・輝く体色
・長くてまっすぐに伸びた嘴
・大きな頭
・短い首
・短い尾
など、
すべてが水に飛び込んで
魚をとらえるために特化しています

 

水の抵抗なく飛び込める嘴の構造は
新幹線
500系の先頭車両の形状にも
採用されました。

カワセミについて知れば知るほど
そのすごさに驚かされます。

(参考資料2)

 

カワセミの鳴き声

最近、鳴き声を言葉で表すのは
難しいな・・・と思うようになりました。

カワセミの鳴き声、
私は「ピピピピ―――」と
聞こえましたが、

「キーキー」と表現されたり、
「チッチッチッ」と表現される
場合もあります。

わからない~~~!

そこで、
いつでも声を聞けるように
サントリーさんの愛鳥活動のページを
リンクさせていただくことにしました。

このページからいつでも
カワセミの鳴き声が聞けます。

www.suntory.co.jp

 

***

 

今回は、貴重な
カワセミの交尾シーンを
見ることができました。

カワセミは私にとっては
よく目にするけれど、
特別な鳥です。

これからも、
カワセミたちが
住みやすい川を目指して、
水辺愛護会活動を
していきたいと思います。

 

参考資料1

参考資料2

 

野鳥と野鳥写真(観察と展示)さんの
ブログは、写真もものすごくキレイで
観察もすごいです!

写真はきっと長~~いレンズで
撮っているのではないかと思います。

私の写真が恥ずかしくなってきます(^-^;

kawasemiking.exblog.jp

参考にさせていただき、
ありがとうございました。

 

すべてに感謝☆