2月の生き物観察会~見晴らしの丘からくわくわ森の植物たち

whispering-of-trees.hatenablog.jp

↑このブログのつづきです。

見晴らしの丘から、
くわくわ森で見られた
植物たちについての備忘録です。

 

 

咲いていた植物

ソシンロウバイ

ソシンロウバイ

くわくわ森入口には両側に
ソシンロウバイの並木があります。

この時期、森に入るのに
ロウバイの甘い香りが歓迎してくれます。

 

つぼみがついていた植物

見晴らしの丘では、
コブシがつぼみをつけていました。

コブシの花芽と葉芽

コブシの花芽と葉芽

今まで漠然と見ていたな~と
改めて思いました。

花芽と葉芽があるなんて!

花芽は大切そうに
ビロードの毛皮に守られています。

ふさふさしたビロードの毛が
光ってきれいでした。

 

コブシやモクレンは、
恐竜時代の最後の方に
誕生した植物なのだとか!

 

ハランのつぼみと実

ハランの実とつぼみ

ハランに花と実がつくなんて!

こちらもびっくりしました。

 

葉には殺菌作用があり、
お寿司のハランに使われていました。

今は、プラスチック製の
バランに取って代わられています。

花は、2~4月。

キノコバエによって受粉が行われるそうです。

 

どんな花が咲くか?
続けて観察していこうと思います。

 

実がついていた植物

ヤマボウシの実

ヤマボウシの実

今年の実はあまりおいしくなかったそうで、
鳥たちも食べ残しているそうです。

そういえば、
ヤマボウシの実は食べられると
聞いたことがあります。

今年は食べてみたいと思います。

 

ヤマノイモの実

ヤマノイモの実

地下に生じる芋は、自然薯。

食べた~い!

かわいらしい、
オブジェのような実です。

 

ノシランの実

ノシランの実

瑠璃色の美しい玉。

今年はちょっと色が薄いそうです。

今年は、花を見てみたいです。

花は8~9月。

花が熨斗(のし)の形に似ているから
ノシランという名がついたそうです。

 

冬芽

ニワトコの混芽と葉芽

ニワトコ花芽

左のぷっくりと瑞々しい芽は
花と葉の混芽。
右側のほっそりとした芽は
葉芽なのだそうです。

これがニワトコの特徴。

 

ニワトコというと、
ハリーポッターに出てくる
魔法使いの杖のイメージが強いです。

 

そんなニワトコは、漢字で書くと
接骨木。

セッコツボクは粉末にして
オウバクと混ぜ、
水を加えて練った物をガーゼに塗り、
打撲傷やうち身に用いられます。

昔の接骨医が骨折の治療に
ニワトコの枝の黒焼きにうどん粉と
食酢を加え練った物を
患部に厚く塗り副木を当てていた
ことから名付けられました。
(日本薬学会より)

 

葉っぱなど

春蘭(しゅんらん)の葉

エビネの葉

春蘭(しゅんらん)もエビネ
これから春に花が咲くのが楽しみです。

 

シロダモの虫こぶ

シロダモの葉にできた虫こぶ

シロダモハコブフシという虫こぶ。

この虫こぶをつくったのは、
シロダモタマバエ

 

参考にさせていただいたのは、
新開孝の昆虫手帳です。

 

ウグイスカグラの托葉

ウグイスカグラの托葉

ウグイスカグラという雅な名の由来には諸説あるが、
ウグイスがこの木の茂みに入り込んで隠れる様や、
ウグイスがこの木の枝を渡り歩く姿を
「神楽舞う」としたこと
あるいはこの木がウグイスを狩る場
(かつては身分の高い人の狩場を
狩座(かぐら)と呼んだ)になったことなどによる。
また、ウグイスが鳴く頃に開花するため、
ウグイスノキという別名もある。
(庭木図鑑庭木ペディアより)

観察会のお話では、
太い枝にできるこの托葉が
神楽の舞台みたいだから!
というお話を伺いました。

諸説あるようですが、
雅なロマンを感じます。

 

ヤマコウバシの葉

ヤマコウバシの葉

冬になって葉は枯れても
落葉しないのが特徴。

落ちないので、
受験生のお守り
されているのだそうです。

夏に枝を折ると、
ショウガのような香りがするそうです。

 

アラゲキクラゲ

初めて森でキクラゲを見ました!

キクラゲってこんなふうに生えているのですね。

木と同化していて、教えていただくまで
気づきませんでした。

森の恵みですね~。

 

森の恵みと言えば、もう一つ!

 

エノキタケ

とても柔らかくておいしそうな
キノコでした!

売っているエノキタケとは
ずいぶん違いますね。

 

オオミコブタケ

くわくわ森には、
木の根元辺りがこのように
黒くなっている木がたくさんあり、
樹医さんに診ていただいたそうです。

 

その結果は、オオミコブタケ。

 

弱った木に生える木炭菌類なのだそうです。

最初は、このような黒い液体が
垂れたような形で、
成長するとこぶ状になるそうです。

 

まるで、木が黒い涙を流しているかのよう。

 

なら枯れ同様、
オオミコブタケも全国的に
増えているのでしょうか?

 

森のお手入れをして、
健康な木々が美しい森を
つくっていきたいと思いました。

 

オニグルミ

これは、葉っぱが落ちた痕が
羊の顔に見えることで有名な
オニグルミの冬芽です。

ほんとに羊みたいでかわいいです!

川沿いで教えてもらいました。

 

知れば知るほど新しい世界が
広がりますね。

知れば知るほど
ますます楽しくなっていきます(^^♪

 

 

2月の生き物観察会で見られた鳥たちにつづく。

whispering-of-trees.hatenablog.jp