オドリコソウとヒメオドリコソウ

オドリコソウと聞いて、
どんなお花か?
すぐに思い描けますか?

日頃、目にするのは
圧倒的にヒメオドリコソウの方だと
思います。

実は、オドリコソウが
日本の在来種で、
ヒメオドリコソウ外来種です。

日頃、出会えなくなってしまった
オドリコソウについてご紹介します。

 

 

オドリコソウ基本情報

2024年4月6日 天王森泉公園
野の花苑にて撮影
  • 和名:オドリコソウ(踊子草)
  • 学名:Lamium album var. barbatum
  • 科名・属名:シソ科オドリコソウ属の多年草
  • 分布:北海道、本州、四国、九州。朝鮮半島、中国に分布。
  • 花期:4月~6月
  • 草丈:30~50㎝
  • 特徴:
    野山や野原、半日陰になるような道路法面に群生する。
    ・葉は対生し、その形は卵状3角形から広卵形で上部の葉は卵形で先がとがり、縁は粗い鋸歯状になり、基部は浅心形で葉柄がある。
    ・花は唇形で上唇は兜型、下唇は突き出して先端は2つに分かれた、白色またはピンク色の花で、数個輪生状態になって茎の上部の葉腋に数段につける。

 

名前の由来は、花が輪生したようすが、笠をかぶって踊る踊子に似ていることによる。

お花が輪になっているところが
かわいいです!

 

ヒメオドリコソウ基本情報

  • 和名:ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
  • 学名:Lamium purpureum
  • 科名・属名:シソ科オドリコソウ属の二年草
  • 分布:ヨーロッパ原産。北アメリカ、東アジアにも外来種として広がっている。
  • 花期:4月~5月
  • 草丈:10~25㎝
  • 特徴:
    道端や空地、畑や庭などのありふれた雑草として知られている。*1
    日本では明治時代中期に帰化した外来種で、主に本州を中心に分布する。*1
    ・葉は対生し、卵円系で、上部の葉は暗紅色を帯びる。*2
    ・花は、上部の葉のわきに暗紅色の小さな唇形花を輪状につける。
    まれに白花もある。*2

***

 

同じオドリコソウでも、
大きさも形も全然違います。

オドリコソウの方が大きくて、
ちょっとホウセンカみたいな感じです。

 

私は天王森泉公園で初めて
オドリコソウを見ました。

本来日本の在来種であれば、
日本の国土は居心地がいいはずなのに・・・

完全に外来種ヒメオドリコソウ
とって代わられています。

教えてもらわなければ、
ヒメオドリコソウを日本の草花だと
思ってしまいますよね。

オドリコソウ・・・
もう少し日常で
出会えるお花になっても
いいのではないでしょうか?

ヒメオドリコソウ
かわいいお花ですし、
ヒメオドリコソウ
悪意があるわけではありません。

私達人間が植物たちのことを
知ろうとしていなかったのだ
と思います。

もともと日本にあった植物たちにも
生きやすい環境をつくって
あげたいですね。

 

今、オドリコソウが
見頃を迎えています。

オドリコソウの見事な踊りを見に、
天王森泉公園の野の花苑に
いらしてください!

 

すべてに感謝☆

 

天王森泉公園のホームページはこちらです。

www.tennoumori.net

参考資料:
*1 ウィキペディアオドリコソウヒメオドリコソウ

*2  春の山野草ポケット図鑑 菱山忠三郎著