これはハランの葉っぱです。
この葉っぱを見て、
どんな花が咲くことを想像しますか?
私は、シランのようなお花を
イメージしていましたが、
咲いているのを見たことがないので、
ハランには花は咲かないものだと
思っていました。
今回、ハランのお花と実を
初めて見ることができたので、
ご紹介します。
ハラン基本情報
- 和名:ハラン(葉蘭)
- 学名:Aspidistra elatior Blume
- 科名・属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)・ハラン属
- 原産と分布:中国原産と言われていましたが、九州南部であることがわかりました。アジアやヨーロッパにも日本から伝わっているそうです。
- 花期:3~4月(紫色)
- 草丈:20~100㎝
- 特徴:
・葉は薄くて硬くてつやがあり、深緑色。
・茎は地下を横に這う地下茎の形をとる。
・日陰で手入れをしなくてもよく育つ。
・葉には抗菌作用があり、和食やお寿司の料理の飾りとして使われていた。
ハランの花と実
ハランの花
地面すれすれに咲くとは!
思いもよらないお花でした!
花の特徴は、
- 多孔質。
- 3~4月頃、地下茎から出て地面すれすれに咲く。
ちょうど花が地面にめり込んだような格好である。 - 花被片は8つに分かれる。
そして、なんと!なんと!
受粉するのは、キノコバエ。
地味なところに目をつけたな~
という感じです。
おもしろいですね。
ハランの実
なんだか、アボカドが
地面に埋まっているみたいです(笑)
教えていただかなければ、
実だとは思わなかったと思います。
翌年の夏場あたりに種子をばらけさせる
そうです。
***
ハランのつぼみと実を
教えていただいたのは、
天王森泉公園の生き物観察会です。
毎月、第一火曜日に開催しています。
どなたでも参加できますよ(^^♪
植物、知らないだけで
おもしろい生態を持っている植物が
たくさんありますね。
参考資料:ウィキペディア