ハラン(葉蘭)の花と実を見たことがありますか?

これはハランの葉っぱです。

この葉っぱを見て、
どんな花が咲くことを想像しますか?

私は、シランのようなお花を
イメージしていましたが、
咲いているのを見たことがないので、
ハランには花は咲かないものだと
思っていました。

今回、ハランのお花と実を
初めて見ることができたので、
ご紹介します。

 

 

ハラン基本情報

  • 和名:ハラン(葉蘭)
  • 学名:Aspidistra elatior Blume
  • 科名・属名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)・ハラン属
  • 原産と分布:中国原産と言われていましたが、九州南部であることがわかりました。アジアやヨーロッパにも日本から伝わっているそうです。
  • 花期:3~4月(紫色)
  • 草丈:20~100㎝
  • 特徴:
    ・葉は薄くて硬くてつやがあり、深緑色。
    ・茎は地下を横に這う地下茎の形をとる。
    ・日陰で手入れをしなくてもよく育つ。
    ・葉には抗菌作用があり、和食やお寿司の料理の飾りとして使われていた。

 

ハランの花と実

ハランの花

2024年3月13日
天王森泉公園の見晴らしの丘で撮影

地面すれすれに咲くとは!
思いもよらないお花でした!

 

花の特徴は、

  • 多孔質。
  • 3~4月頃、地下茎から出て地面すれすれに咲く。
    ちょうど花が地面にめり込んだような格好である。
  • 花被片は8つに分かれる。

 

そして、なんと!なんと!

受粉するのは、キノコバエ

地味なところに目をつけたな~
という感じです。

おもしろいですね。

 

ハランの実

2024年2月7日
天王森泉公園の見晴らしの丘で撮影。
真ん中の緑色の丸いものが実です。
右手前の黄色っぽい玉ねぎ型のものがつぼみです。

なんだか、アボカドが
地面に埋まっているみたいです(笑)

教えていただかなければ、
実だとは思わなかったと思います。

 

翌年の夏場あたりに種子をばらけさせる
そうです。

 

***

 

ハランのつぼみと実を
教えていただいたのは、
天王森泉公園生き物観察会です。

毎月、第一火曜日に開催しています。

どなたでも参加できますよ(^^♪

 

植物、知らないだけで
おもしろい生態を持っている植物が
たくさんありますね。

 

 

参考資料:ウィキペディア