カンアオイ(寒葵)

2024年3月13日 天王森泉公園にて撮影


学名にnipponicumという名前がつく寒葵(カンアオイ)。
日本固有種の植物です。

 

 

寒葵(カンアオイ)基本情報

  • 和名:寒葵(カンアオイ)
  • 別名:カントウカンアオイ
  • 学名:Asarum nipponicum
  • 科名・属名:ウマノスズクサ科・カンアオイ属の多年草
  • 分布:関東地方南部から紀伊半島東部の地域(千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県に分布する。日本固有種
  • 花期:10~2月
  • 高さ:2~3㎝と茎は短く、地面を匍匐する
  • 特徴:
    ・山地の林下に生育する
    ・花のように見えるのは花弁ではなく3枚の萼片。直径2㎝程度
    ギフチョウの幼虫の食草

日本の野草という図鑑によると

分布:本州千葉県から静岡県

 

雑木林はスギ、ヒノキなどの植林の林床で、カンアオイの常緑の葉をよく見かける。

花が枯葉や土に埋もれるようにして咲き、地味なため気づかないことも多い。

葉の根元を探すと花が見られる。

ナメクジやカタツムリが花粉を運ぶ、変わったタイプの花である。

また、ギフチョウの食草としても知られている。

カンアオイの仲間は種類が多く種の見分けが難しいが、分布域が狭く、生育地が分かると種名がおおよそ推定できる。

オトメアオイは神奈川県静岡県に、ミチノクアオイは長野県、新潟県、東北地方に分布するなどである。

我が国にカンアオイ属は約25種あり、その多くが我が国固有の種である。

(1990年初版)

との記述がありました。

 

温暖化などの影響で、
1990年とはだいぶ植物の世界も
変化してきているかもしれません。

分布域の記載を見ると、
そんな気がします。

 

花粉を運ぶのが、
ナメクジやカタツムリなんて!

そんな花もあるのですね!

お花の世界では変わり者ですね(笑)

でも、変わり者って味があるモノ。

調べていくと、カンアオイ
魅力にはまってしまいそうです(笑)

 

この図鑑の記載の中で、
神奈川県はオトメアオイが
生息しているとありました。

 

葉の模様や花の形や色を見ると、
天王森泉公園のカンアオイ
オトメアオイかもしれません。

 

絶滅危惧種に指定されているようです。

    

天王森泉公園の寒葵(カンアオイ)

2月の観察会ではまだつぼみでした。

2024年2月7日撮影

葉っぱの下側に見えるのが
つぼみです。

 

ウィキペディアには、
花期が10~11月秋期に咲く。
と書かれていましたが、
天王森泉公園では、今、
3月に咲いています。

 

 

地面と同化したような色の
お花なので、
よく見ないと見落としてしまいそうです。

 

おもしろいお花ですよね!

 

 

参考資料:ウィキペディア

オトメアオイのウィキペディア